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“精神科の病気”にかかると多くの方が、子育てに原因があるとか、本人の性格の問題だとか、いろいろ「心理的な原因探し」をしてしまいます。しかし、どれもあいまいで結論はつかず、絶望的な雰囲気になりがちです。このようなことは、これから治療にむかう患者さんにとっても、家族にとっても、“百害あって一利なし”です。
実際には、強迫性障害は脳の医学的な問題による病気であり、他の病気と同様に、さまざまな環境要因や生活習慣が複雑に相互に作用して、発症の確率が高まったり、症状が強くなったりするケースがほとんどです。何か1つの原因だけが理由で病気になったわけではありません。そのため、原因の1つを突き詰め、解消したからといって病気が完全によくなるというものではありません。
むしろ、環境のよさや本人の健康の力で、発症を今日までくい止めていたためとも言えるのです。
従って、「なぜ病気になったのか」と犯人探しをして、本人や家族ひとりひとりが悩むことよりも、「どうすれば病気を早めに抑えられるか」という治療のヒントを一緒に考えるようにしましょう。希望のある雰囲気で治療にとり組むことで、家族の連帯感や達成感も強まります。
家族や本人の存在は、病気の原因ではなく、病気を治す力をもっている存在だと認識してください。 |