「うつ」を克服した人達
● 小川 宏さんの
体験談
● 藤臣 柊子さんの
体験談
● 竹脇 無我さんの
体験談
● 倉嶋 厚さんの
体験談
● 音無 美紀子さんの体験談

同時期にいろんなことが起こって初めてうつ病の症状が・・
  藤臣 柊子さん写真 そのころは、すでに漫画家としてデビュ−だけはしていたので、会社を辞めやすかったというのもあると思います。この道で頑張っていこうという決意もありましたし。でも実際は全然食べられなかったんですけどね(笑)。23歳ぐらいでやっと漫画家として食べられるようになってきて、突然一人暮らしをしたくなって家を出ました。家族とは仲はいいですし嫌いじゃないんですけど、根っからの一人体質みたいです。その頃は毎日、上へ上へと頑張っている感じで必死でしたから、うつ的な症状は特になかったですね。

 そんな生活が落ち着いてきたころ、仕事上の人間関係で問題が起きました。普段から細かい事でイライラするというのはあったのですが、全然仕事とは関係ない事でものすごく失礼なことを言われて、ついにキレてしまったんです。出版社の人に対して、「辞めてやるっ、バ−ン!」って(笑)。まだ駆け出しで、全然たいした作家でもないのに。普通なら「すみません」と謝るものなのでしょうけどね。

 そのもめごとがあった後、暇な時間が二ヶ月くらい続きました。まあ、仕事を干されてしまったワケです。そこでフリーになる決心をしました。フリ−になってもすぐに仕事が始められるように、この期間を準備期間にしようと思いました。それなりの活動はしていましたがやはりヒマでした。ヒマは苦手なんです、遊びがヘタで。そんな精神的に不安定な状態に追い打ちをかけるように、恋愛関係の問題やらこの先フリ−でやっていけるだろうかという不安やらが同時に一気に襲ってきました。考える時間が死ぬほどあるし、もともと“考え込み系”なのでとことん考え込んでしまって、どんどんマイナスのらせんに落ち込んでいってしまいました。

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