「うつ」を克服した人達
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体験談
● 藤臣 柊子さんの
体験談
● 竹脇 無我さんの
体験談
● 倉嶋 厚さんの
体験談
● 音無 美紀子さんの体験談

お酒を飲んでもうつは晴れず、症状は悪化するばかり・・。そして、病院に行こう!と決意
  藤臣 柊子さん写真 そのときは、ストレ−トに正しく落ち込むという感じ。正しく真っ暗な、うつ病(笑)。誰にも会いたくないし、話もしたくない、電話線も抜いていました。じっと一日中家にいて、大半は布団の中にこもってましたね。そしてものすごい量の酒を飲むんです。そういうときって、どんなに浴びるように酒を飲んでも酔わないし、気持ち悪くもならない。私の場合は酒を飲んでも外へ外へ発散するのではなく、内へ内へとこもっていく酔い方でした。それでもすごい量を飲むとさすがに酔うので、そのちょっと神経が緩和した瞬間に眠りにつく。ほんとにああいうときっていくらでも飲める。とにかく酔いたくて飲む、何も食べなくても飲む、という感じでした。

 誰でも何かあったときには落ち込むと思うのですが、私はこういうときに必要以上にものすごく考え込んでしまう。“あーだ、こーだ”といろいろ考えて自分の悪いところをどんどん掘り下げてますます傷つく。そしてさらに落ち込んでいく。悪循環だけど、そのループから逃れられない。
              
 でも人間誰でも、とことん落ちるとちょっと跳ね上がる時期があると思うんです。その瞬間に「これは変だ」って、ふと思いました。丸1ヶ月ほとんど何も食べずにお酒だけで誰とも会っていない。前から精神関係の医学書なども少し興味があって読んでいましたし、たまたま家にあった医学書に、うつ病のチェックシ−トがあったので、とりあえずチェックしてみたら全部自分にあてはまっちゃって(笑)。
「これは病院へ行かねば!」と思って、当時一番近くにあった病院に行きました。そのとき、まったく抵抗はなかったですね。精神科に対して。とにかく、精神的なモノなのだから、精神科へ!!と思っただけでした。予約もせずに飛び込みで行ったんですが、こと細かに詳しく話したら「間違いなくうつ病です」との診断。そして抗うつ薬を処方してもらいました。そのあとは正しく、きちんと処方されたくすりをのんでいました。半年くらいすると、自然に何かやろうかなっていう前向きな気分になってきたんです。除々に眠いとかダルイとかの症状が出てくるようになったので、それを先生に言ったら「じゃあ、くすりを減らしましょう」ということになって、最後は安定剤だけを一応もらいにいくという感じでした。でも次第に何ものまなくても平気になってすっかり元に戻りました。フェイドアウトっていう感じでしたね。

 くすりはきちんとのみ続けると確実に効きます。うつ病は徐々になっていくものなので、くすりも急激な効果があるというよりは、うつ病になるのにかかった分だけ回復にも時間がかかります。自分にぴったり合うくすりが見つけられれば本当に効果があると思います。「こんなもので何でこんな効果が?」って思うくらい。自分でも、思想的なものとか気の流れとか、くすり以外にもいろいろ調べて試してはみたんですよ。でも私にはやっぱりくすりが一番効きました。逆に、誰かに話してスッキリするタイプの人はカウンセリングとかと併用するのもいいかもしれませんよね。

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