「うつ」を克服した人達
● 小川 宏さんの
体験談
● 藤臣 柊子さんの
体験談
● 竹脇 無我さんの
体験談
● 倉嶋 厚さんの
体験談
● 音無 美紀子さんの体験談

そんなに悩むことないじゃん、気持ちよく生きていこうよ
   この病気になったら自分を知って、とにかく“自分が気持ちのいい状態”というのにしてあげればいいと思うんです。私がうつ病になったときは、すごく極端ですが「世界で私一人だけになりたい」くらいに思っていました。とにかく一人になりたくて、あらゆる人間関係を排除して家にこもっていました。でも、自分自身でそういう自分を許してあげてたんです。「無理に動かなくてもいいよ」って。今思えば、うつ病自体はつらかったけれど、ある部分は自分で自分を許してあげていたからとてもラクでしたね。どんなことでもいいし、1ヵ所でいいから自分自身で“許してあげる部分”を持っておくこと。完璧な潔癖症になってしまう前に気を抜く部分を持つこと。これってとっても大事だと思いますね。

藤臣 柊子さん写真 それと、時々でいいから自分自身を客観的にみて自己分析をしておくと重い病気にならずにすむと思いますね。自分自身のどこを解放してやると気分がラクなのか、どうわがままを言えば自由な気持ちになれるのかを、自分で軽く分析しておくといいかも。

 若い人で、うつ病に悩んでいる人に伝えてあげたいのは「そんなに悩むことないよ」ってこと。若いと“なんで突然こうなっちゃったんだろう”“なぜ治らないんだろう”って、さらにどんどん悩んでしまいがちでしょ。でも「別にいいじゃん、前とはちょっと変わっただけでしょ。毎日誰だって変化する。一年過ぎれば一つ年を取るでしょ。そんなことの一環。もし一生くすりをのんでいくにしても、毒じゃないんだし」くらいのラクな気持ちでいた方がいいよって言ってあげたい。頼れるものがあるんだったらくすりでも何でも頼って、気持ちよく生きていればいいんですよ。“一生こんな状態だったらどうしよう”なんて考えずに、気楽に生きること。これが大切なんですから。

藤臣柊子さんの本 精神科は特別な所ではないし、実際病院へ行くとほんとにラクになれる。それを作品を通じて語り、もっともっとこの病気を取り巻く世界が明るくオープンなものになればいいなと思ってと出した本。
写真左は『みんな元気に病んでいる。』(サンマーク出版)。右は大原広軌氏との共著『精神科に行こう!』(情報センター出版局)。

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