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奥さまに手を引かれるように行った病院では「小川さん、即刻入院して下さい。病名はうつ病で、軽くはありません」ということで、その日から約3ヶ月の入院生活となった。 「僕はわりとストレスをためてない方だと思っていたので、うつ病にかかるはずがないと思っていたんです。でも、気が付かないうちにストレスがたまっていたんでしょうね。考えてみれば、信用していた身内に裏切られたりして、これには本当に参ってしまいました。身内で、信じていたものからの痛手でしたし、金銭的な問題がたちまち自分たちにのしかかってきましたしね。自分サイドの身内ということで、女房にも申し訳ない、すまないと言う気持ちにもなってしまい、ま、これが最大のストレスの原因だったんですね。」 入院して1ヶ月程したころに、NHK時代の親友が1通の手紙を送ってきてくれた。その時期はなんだか入院したときよりも悪くなった気がしていたころで、医者からは「これは治っていくうちの通 過点です」と言われていた。その手紙には“実は僕も10数年前に、重いうつ病にかかった。たぶん今の時期が一番つらいだろう。つらいだろうけどあと一息でそれが幸せに変わるから頑張れ”と書かれてあった。“辛い”という字に横“一”を足すと“幸”と言う字になるという意味だった。これには本当に励まされた。 「うつ病というのは、個人差はありますが治療すればかならず治るんですよ。ただ一番気をつけなければいけないのは、自分の勝手な判断で良くなったと思って薬をやめたりすること。そうすると再発するんです。前よりもよけい症状が重くなっちゃうんです。ぼくはそういう人をよく知ってます。退院して、もう治ったと思うらしいんだけど、あれは70%くらいの治り。後は、病院にきちっと通って完全に治すこと。焦らず気長につきあうことが大事ですよね。」 |
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