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うつになってから、今まで得意だった料理ができなくなって、どんどん自信を失って。そして、そんな自分が嫌になり、責め、落ち込むという負の悪循環に陥っていた気がします。自分で自分をどんどん悪いほうへ押し進めていたというか・・・。 でも、それも気持ちの持ちようとかじゃなくて、うつ病という病気が基盤にあったから仕方がなかったのかもしれません。 病気が少しよくなってくると、不思議とネガティブな自分の考えに歯止めをかけられるようになりました。 「ダメだ、できない」と否定的なことばかり言ってないで、小さいことでもできることはやってみようって思えるようになってきたんです。 約1年ぶりにこころの底から笑ったのは、ほんとうに些細なことでした。 『娘の夏休みの絵日記』 私がうつ状態でほとんど出かけていない我が家には、娘が絵日記にかけるような出来事が何もなくて・・・。大きなスケッチブックをリビングの床に広げて、悲しそうに真っ白なページを見つめている娘を見て、なんとかしなくっちゃって思ったんです。 どのくらい娘の期待に応えられるか自信はありませんでしたが、「お母さんとどこかに出かけてみようか?絵日記に書けるような思い出ほしいもんね」って誘ってみました。 そうしたら、娘は「ママ、一緒にお料理したい」って。 料理という言葉に一瞬戸惑ったのですが、無理をせずに今の自分の身丈に合ったことでいいと思い、目玉焼きを一緒に作ることにしたのです。 フライパンに油を引いて、卵を割るだけのどうってことのない作業でしたが、フライパンの真ん中にきれいに落ちたまんまるの卵を見ると、本当にうれしくて、うれしくて、「うわぁ〜、できたね!」って子供よりも大はしゃぎしていました。 こんな小さなことをきっかけに、次はごはんを炊こう、明日はお庭でプールをやろう、週末は水鉄砲あそび、そうやって日を追うごとに少しずついろいろなことが楽しめるようになっていきました。 目玉焼きのような小さなチャレンジでしたが、病気を治すためにはまず、一歩を自分で踏み出すことが大切だと強く感じました。 もちろん、周囲の人の支えは欠かせないものですが、「治したい」と思ってそのために一つでも、二つでも行動を起こすことは、自分自身にしかできないのだと思います。 |