「うつ」を克服した人達
● 小川 宏さんの
体験談
● 藤臣 柊子さんの
体験談
● 竹脇 無我さんの
体験談
● 倉嶋 厚さんの
体験談
● 音無 美紀子さんの体験談

周りの人たちの優し過ぎない行動が僕にはありがたかった
 うつがひどいころ、身のまわりの世話をしてくれたのが、同じマンションの隣の部屋に住んでいたお姉さんだった。「10才年上の姉は、おれが生まれたころからかわいがってくれててさ、もう母親がわりと思ってるんだよね。ほんとうるさいから喧嘩ばっかり。これだけ面倒みたのに、お返しがない!ってね(笑)。僕の周りはみんな、ずけずけものを言う。でも僕は言葉で優しくされると“うそっぽい”って感じるし、優しくされること自体あまり好きじゃない。だから逆にありがたかったね。優しい言葉よりも、うつで辛かったころに姉の息子と3人で“川”の字になって寝たりとか、そういうことのほうがとても安心できたことを覚えているよ。」

竹脇無我さん写真 窓もカーテンも閉め切った、真っ暗な部屋で過ごしていたころの竹脇さんは、お姉さんやマネージャーさんなど限られた人としか接することができなかったという。「病気で苦しんでいる竹脇にとって、仕事をさせないことのほうがマイナスになると思って、無理矢理仕事をさせていました。今思うとそれは結局、うつ病に対して理解がなかったんですよね。」と当時を振り返るマネージャーさんに、竹脇さんは「この人は冷たいからね(笑)。でもそれがいいんだよ。あの頃、僕は曜日も何も関係なく、朝だろうが夜だろうがこの人を呼びつけて身勝手言ってたよ。」と笑う。「それが僕の仕事ですから(笑)。でも、ほんとに今の姿と話しぶりからは想像もつかないでしょうが、かなり重いほうのうつでした。今思うと本当にゆっくりと寝かせてあげるべきだったのかもしれない。」とマネージャーさんは反省する。

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