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| シリーズ3―「うつ」をテーマにした、テレビ、ラジオ番組はないの? | |
| 「こころの問題をテーマにしたラジオ番組がスタート」 | |
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「たんぱ」と聞くと、私は「株式市況に強い局」と思っていましたが、実際はずっと前から医療情報の番組を放送しているそうです。『こころのボイスマガジン きっと元気に!』の大きな特徴は精神疾患を持つ患者さん(広田和子さん)が番組のパーソナリティを務めていることです。こころの問題を取り上げた初のレギュラー番組ということに加えて、これもまた、日本初の試みではないかと思います。 この番組はこころの問題がテーマといっても、堅苦しい情報番組ではありません。 こころの疲れた方に聴いてもらい、少しでも癒されたり、元気になってもらえるような番組にするというコンセプトのもと、ほっと一休みできるような内容になっています。 このラジオを聴いて、疲れたビジネスマンが少しでも元気になり、癒されてほしい。 引きこもっている方が外へ目を向けるきっかけにしてほしい。 リスナーの方々が現在直面している問題の直接的な解決にはならないかもしれませんが、このような願いを込めて、番組の制作は進められています。 |
番組の中の『和子のおしゃべり玉手箱(おしゃ玉)』のコーナーでは、毎回、多彩なゲストを招いて、いろいろなお話しを聞かせていただいているようです。(ちなみに、私が取材した日のゲストは、居酒屋とファミリーレストランの要素を併せ持つ居食屋『和民』のワタミフードサービスの渡邊美樹社長でした。メンタルヘルスとは無関係に思えますが、その理由を聞くと、パーソナリティの広田さんが、「私が一度社長さんと話してみたいって希望したんです。『和民』って良い店だなあ、と思っていたの。店員さんの接客が丁寧で親切、食べ物も充実しているし。すごく居心地が良い店だから、どんな人がやっているんだろうって興味があって」 作る側のこんな自由な感じが、ラジオからも伝わってきて、聞く側のこころにゆとりを与えてくれます。 この番組のもう1つの特徴は、リスナーの声がたくさん紹介されること。『自分で自分にごくろうさん』のコーナーは、リスナーから届いた「私から私への」メッセージが放送されます。今の日本には、人をねぎらうどころか、自分をみつめる余裕さえもなくなっているように思います。 誰かに言われるのを待っていたり、期待したりするのではなく、まずは自分が自分を認める、これって、もしかしたらとても大切なことかもしれません。 番組の制作スタッフの皆さんも、このコーナーがリスナーの方々にとって、自分で自分に『お疲れさま』と言えるきっかけになることを願っているようです。 『私からあなたへ、ありがとう』のコーナーでは、身近な人やお世話になった人への感謝の気持ちをこめた手紙やメールが紹介されます。「本当は、感謝している」とは、恥ずかしくてなかなか言えないものです。日頃は言えない「ありがとう」を、ラジオという媒体を通して伝えられたら…。そんな思いから始まった心温まるコーナーです。 取材した日は、高校時代に精神疾患にかかった方からの手紙が紹介されていました。 |
| 収録後、パーソナリティの広田さんとお話しすることができました。 広田さんは、「こころの問題をテーマにしているからといって、“偏見払拭!”みたいな肩にガツンと力の入った番組にはしたくない。悩んだり苦しんだりしている1人でも多くの人に聞いてもらって、一緒に楽しい時間を過ごせればいい」と、リラックスモードで番組に臨んでいるとのこと。 彼女は今もくすりをのみながら生活しているそうですが、マイクに向かって楽しそうに話す彼女の姿はとてもハツラツとしていました。 「ラジオ番組のパーソナリティは、もちろん初めて。自分ができるなんて、考えたこともなかった。 精神的な病気にかかると、自分を無力だと思い込みがち。でもね、そんなことはないと思うの。ダメな人間なんかいない。だから、この番組を精神疾患を抱えた自分がやることで、“あの人がパーソナリティをやれるなら、自分にも何かできるかもしれない”と思ってもらい、リスナーの方々の勇気につながればうれしいわ」とにっこり一言。 |
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