

不安とは、「明確な対象をもたない怖れの感情である」と定義されています。つまり、ある人に漠然とした危険が迫り、自分がそれに対処できないかもしれないと感じたときに、生まれる感情であると言えます。
今までに不安な気持ちを一度も感じたことがないという人は、ほとんどいないでしょう。不安は私たちの最も身近にある感情で、人が生きていくための一種の防衛反応であるとも言われています。例えば、外出する前にふと不安になってカバンの中を確認し、忘れものに気が付くということもありますし、女性は暗い夜道では不安を感じるために、なるべく一人で夜道を歩くことを避けたりします。このように、もし人が不安を感じなければ、私たちの生活に様々な危険が生じる可能性があります。
私たちが不安を感じたときには、以下の3つの反応が起こります。
|
| (1) |
不安によって身体症状が現れる
不安を感じると、心臓がドキドキする、冷や汗をかく、足や手が震える、身体に力が入るなどの身体的な反応が現れます。
身体症状の中でも、心拍数の増加、血圧の変化、発汗、呼吸の乱れなど自律神経系の反応が強く現れるのが特徴です。
|
| (2) |
非常に強い不快感を感じる
|
| (3) |
回避行動を伴いやすい
怖かったり、恥ずかしかったり、その場から逃げ出したいと思うような不安におそわれたときに、不安を感じる場所を避ける行動をとるようになることがあります。
|
ここで何よりも大切なことは、不安という私たちにとって最も身近な感情によって、身体症状が現れたり、不安を感じる場所を避ける回避行動などが起こるということを知ることです。このような、不安に伴う身体症状などを理解することは、過度な心配をなくし、不安を解消するためのきっかけとして役立ちます。
|
|